ヴィーナスって結局どうなのという話

　時限や周回のために引きたい気持ちと石を節約しなきゃという理性の狭間で悩んでいるうさぎです。こんにちは。

　正直なところ武器自体に目新しい部分はなくて、強いて挙げるとしてもマナ周りが便利になっていることくらい。他の武器と比較してどんな立ち位置にあるのかという視点で考えてみました。
　細かい話はどうでもいいから強いのか弱いのか、どこで使うのかだけ知りたいという方は後半の「運用」「装備構成例」を読んでもらえればいいかなと思います。

古代機 ヴィーナス

　専用スキルは他の物と大差なさそうなので割愛。

• ゲージを最大まで貯める
• 魔銃必殺攻撃スキル＋35
• 技練必殺攻撃スキル＋15
• 武器属性の魔法追撃約150億
  (古代機構兵以外のジョブは約75億)
• 必殺・覚醒攻撃スキル使用時光・水・風マナを2個貯める
  (ヴィーナスが闇属性の場合は闇・火・土マナを2個貯める)
• マジックストライクブースト20％
• マジックストライクの固定ダメージリミット＋30億
• 条件付きダメージリミット固定650万
• 最大HPを極アップ
• 魔攻・全属性をアップ
• リロード時間を大幅に短縮
• 【マナが5種あるとき】武器属性の魔法追撃約100億(古代機構兵のみ)

　古代機は古代機構兵以外にも装備できるジョブがある(ナイトヴァルキリ―など)ので、そういう場合に関しての注釈がところどころ入っていますね。
　ヴァル六花での運用を考えて引こうと思っている場合は注意した方が良さそうです。

　覚醒スキルはついていなくて、純粋に多段(と場合によってはリミプラ)を目的として使用することになりそうです。
　7回攻撃すると効果が切れます。

覇剣 ヴィーナス

　専用スキルは割愛します。いつものやつです。

• 覇双必殺攻撃スキル＋35
• 技練必殺攻撃スキル＋15
• 武器属性の物理追撃約150億
• 必殺・覚醒攻撃スキル使用時闇・火・土マナを2個貯める
  (ヴィーナスが光属性の場合は光・水・風マナを2個貯める)
• 条件付きダメージリミット固定750万
• 最大HPを極アップ
• 物攻・全属性をアップ
• リロード時間を大幅に短縮
• 【マナが5種あるとき】武器属性の物理追撃約100億

　覚醒スキルはついておらず、多段とリミプラが主な効果ですね。
　追撃もそれなりについているので、まずまず火力の上昇が見込めそうです。

　9回攻撃するとスキルの効果が消えます。

霊刀 ヴィーナス

　専用スキルは割愛。

• 羅刹双必殺攻撃スキル連撃＋100
• 技練必殺攻撃スキル連撃＋30
• 武器属性の物理追撃約50億×3
• 必殺・覚醒攻撃スキル使用時闇・火・土マナを2個貯める
  (ヴィーナスが光属性の場合は光・水・風マナを2個貯める)
• 条件付きダメージリミット固定600万
• 最大HPを極アップ
• 魔攻・全属性をアップ
• リロード時間を大幅に短縮
• 【マナが5種あるとき】武器属性の物理追撃約50億×2

　連撃が増えますが、100回(猫・猿覚醒などは130回)と多段目的ならほとんどの場合で本(グリモワール)を使っても変わりません。それどころか、1発限りではありますが本と同属性の羅刹を使えば1,500段以上の攻撃が可能です。
　多段目的であれば本で十分かなと思います。

　個人的には追撃込みの火力upと装備制限の緩さが売りかなと思っています。
　お手軽に火力の底上げができ、組み合わせの自由度が高いと言い換えても良いでしょう。

　効果は9回攻撃すると消えてしまいます。少なくはないけれど、多いとも言いづらい。
　シャルティアを使っている感覚からすると、普段使いで回数が足りないなあと感じることは少ないんじゃないかなと思います。

滅剣 ヴィーナス

　専用スキルは割愛。

• 魔剣必殺攻撃スキル＋30
• 技練必殺攻撃スキル＋10
• 武器属性の物理追撃約60億
• 必殺・覚醒攻撃スキル使用時闇・火・土マナを2個貯める
  (ヴィーナスが光属性の場合は光・水・風マナを2個貯める)
• 条件付きダメージリミット固定450万
• 最大HPを極アップ
• 魔攻・全属性をアップ
• リロード時間を大幅に短縮
• 【マナが5種あるとき】武器属性の物理追撃約40億

　滅剣にはコラボ武器が存在しないため、リミプラ付きの専用武器というだけでも価値がありそうです。

　単体での火力はバルドルやセレスに負けるけれど、それらと併用できるところが良いですね。
　過去を振り返ってみると、リーフは継続的に火力を出し続けることよりも特定の場面で速やかに敵を一掃することを求められる傾向にある気がしますので、活躍の機会はありそうです。

　効果の回数制限は7回です。バルドルと同じなので併用するとちょうどいい感じになるのでしょうか。

ジョブによる差

　ジョブ(武器種)ごとに微妙な違いがあります。それは多段数だったり、追撃だったり、効果回数だったりします。

　多段数は霊刀が最も多く、滅剣が最も少なくなっています。
　霊刀の多段が最も多いのは言わずもがな、滅剣が少ないのは全体攻撃が強すぎると単体攻撃の価値が損なわれてしまうからでしょう。全体攻撃の火力が単体攻撃よりも高いと、単体攻撃を使う必要が無くなってしまいますから。

　追撃に関しても似たような感じですね。単体攻撃ジョブは150億ほど、滅剣は60億ほどになっています。マナ種による追加の追撃も滅剣は控えめです。
　残念なのは霊刀の追撃が約50億×3に分割されてしまっていることですね。分割されていなければオリハルコンのビリオンバリアを割れたのに。

　効果回数は覇剣と霊刀が9回に対して古代機と滅剣が7回になっています。すべて同じ回数ではないので注意が必要です。
　使いやすい古代機と滅剣が少なめに抑えられているのが気になりますね。

　使いやすいというのは武器枠に余裕があるという意味。古代・リーフはデウスやセレスのような専用武器をひとつ入れれば十分ですので、残り4枠は自由に武器を選べます。
　一方でデスぺやアサシン・剣姫は基本的にはデウスやセレスに加えて、エルドラドや鳴神を入れる必要があります。自由に武器を選べるのは3枠です。

　ある程度の難易度のクエストで使用することを考える場合はコスモやオーディンに枠を割かざるを得ないため、実際に自由に武器を選べる枠数は古代・リーフが3枠でデスぺ・アサシンが2枠だと考えて良いでしょう。

効果時間外の火力

　ヴィーナスを持つと、基本的には攻撃スキルがひとつ減ります。
　古代・リーフは覚醒含め4つだった攻撃スキルが3つに減り、デスぺ・アサシンは覚醒含め3つだった攻撃スキルが2つに減ります。

　リーフは攻撃頻度としては25％減、時間あたりの火力としては20％ほどの減少です。
　古代はリロが早いこともあって少々複雑なのだけれど、攻撃頻度は20%~25%減、時間当たりの火力は5％から15％ほどの減少と思っておけば大きな問題は無いかと思います(変動の幅が大きくてすみません……)。

　デスぺは覇双のリロードが長く、攻撃頻度に1.5倍以上の差ができる上、覚醒含め攻撃スキルが2つなのと3つなのとでは時間あたりの火力にだいたい30％以上も差が出来てしまいます。

　アサシン・剣姫は通常なら羅刹2本で攻撃し続けることができますが、1本減ることで攻撃頻度・火力ともに半分近くまで下がってしまいます。
　覚醒スキルを使ってある程度は羅刹2本のときのようにふるまうこともできますが、戦闘時間全体から見ると20％から長くても40％ほど時間がせいぜいでしょう。

　以下は古代・デスぺの1分間あたりの総火力を考えたときの一例です。
　もちろん状況やスキルレベルなどなどによっても変わりますので、目安くらいに思って下さい。

　デスぺ・アサシンは古代やリーフに比べてヴィーナスの効果時間外の火力や攻撃頻度が大きく落ちてしまいます。覇剣と霊刀はある程度以上の難易度のクエストでは採用しにくい。
　反対に古代機と滅剣は、覇剣・霊刀に比べると採用しやすい(使いやすい)ですね。古代やリーフが4回も連続で攻撃しなければならない場面はそれほど多くはないということも追い風です。

　とくに古代は魔銃のリロードが45秒という点も相まって、最もヴィーナスを採用しやすいジョブと言っても良いでしょう。
　上に載せたざっくりとした計算からも、場合によってはヴィーナスを積む選択肢もアリかなと思える程度の火力減少に収まっているのではないでしょうか。

　枠の問題で採用しづらいのならダイヤひとつで足りがちなアストレアでならどうかとも思いましたが、結論はあまり変わらないような気がします。
　猿(斉天大聖)の方が任意のタイミングで瞬間火力を高める能力と継戦能力のバランスが良く汎用性が高いというのもあって「ヴィーナスじゃないと」というのは少なそうです。　

技練武器との相性

　ヴィーナスの特筆すべき点として技練武器のみ追加の多段がつくというものがあります。
　ここがヴィーナス最大の強みであり、アストレアで技練武器と組み合わせて使う前提の武器だろうと考えた人もいるでしょう。強みであることは間違いないと思います。

　ただ、今のところ技練武器はダイヤ・猫・猿・薔薇(南瓜)の4種しかないために恩恵を受けづらく、その上ダイヤも猿も火力上限に届きやすい武器であるため、ヴィーナスの旨味というのは思っているよりも少ないのではないでしょうか。
　猫を持っていればかなりの火力上昇が期待でき、ヴィーナスの強さを実感しやすそうです。

　アストレアでは多段、普段は追撃というように環境を問わず活躍できるようなバフ構成になっていると理解しても良いかもしれませんね。

　現状だと猫がなければ他の武器で代用可能な範囲のような気がします。
　アモール、本、薔薇南瓜、トリトン白兎などなど候補は色々あって、「どうしてもヴィーナスじゃないと」という場面はあまりなさそう。

　今後、ダイヤよりも強い常設の技練武器が実装されたり、技練のMB武器が実装されたりすることがあれば他の追随を許さない鬼スぺック武器として重宝する可能性はあると思います。
　現状でも多段に追撃にマナ確保にと周回性能はピカイチですから、これ以上の強化はあまり現実味がないかもですね。

他武器との比較

　ヴィーナスはアモールの強化版といった感じで、追撃・技練武器の多段・マナ関係が強化されています。
　また、必殺スキルがアモールは攻撃スキルだったのがヴィーナスは補助スキルになっています。多くの場面で使いやすくなっているものの、攻撃スキルの方が便利な場面というのも存在するため単純に強化されたとは言いにくいところです。

　本(グリモワール)と比べると、技練武器以外の多段数は同一です。
　一発限りの同属性魔神器の火力upがない代わりにマナの増加や全武器対象の追撃があるような感じ。より瞬間火力に特化しているのは本だけれど、汎用性や総火力が高いのはヴィーナスですね。

　ヴィーナス・アモール・本は装備制限のためにどれかひとつしか装備できないので、場面に合わせて適したものを選びたいところ。

　トリトン・白兎神と比べると多段数は倍くらいあり、技練武器だと3倍ほどになります。
　追撃はどの攻撃にも乗る代わりに三分の一ほどに。
　マナはトリトンがスキル属性のものが増えるのに対して、ヴィーナスは武器属性ごとに固定の3種が増えます。

　トリトン必殺の多段などの効果は半永久的に続き、覚醒スキル使用時の追撃はトリトンの覚醒スキルを使い始めてから使い切るまでの最大9回。
　対してヴィーナスは必殺スキルを使用した後の7回もしくは9回のみ多段や追撃などがつきます。

　トリトン白兎は必殺スキルのバフに制限がなくEXスキルを任意のタイミングで使い始めることができるため、短期戦に中期戦、場合によっては長期戦まで腐るタイミングなく使うことができます。
　ただ、短期戦では覚醒スキルの使用回数が少なかったりして強みをあまり活かせない場合もあり、組み合わせる武器への依存度が大きいのが特徴と言えます。

　対してヴィーナスは7回もしくは9回以外は実質武器4つで戦うことになるので、戦闘時間が長くなるほどつらくなります。ヴィーナスの効果時間中、30秒から1分くらいの間の総火力は高いです。
　どの武器でも多段と追撃によって火力の底上げをしてくれるので、何と併用しても強いのが使いやすいですね。

　猿・アルスと比較すると1発あたりの火力は猿以上アルス未満といったっところ。アストレア環境前提であれば猿とヴィーナスの差はそこまで大きくないでしょう。
　ヴィーナスは猿やアルスと違って7回ないし9回の間継続的に火力を出せるので、30秒から1分間の火力は猿やアルスよりも高くなります。

　瞬間的に火力を出して一気に削りたい場合は猿でもアルスでもヴィーナスでも同じことができるわけだけれど、猿やアルスにできてヴィーナスにできないのが分割して火力を出すことです。
　ヴィーナスは良くも悪くも効果が切れるまで継続して火力を高めてくれるので、序盤に2発だけ使って残りを後半のバリアのためにとっておくということはできません。猿やアルスであれば覚醒スキルの回数分だけ任意のタイミングで瞬間火力を高めることができます。

　単純な総火力ではヴィーナスが勝るため、アストレアの素材集めや時限などの戦闘時間が短い場面で使えば火力の分割ができないという欠点はほとんど無いも同然ですね。

運用

　第一に思い浮かぶのは周回。
　時限や常設クエストではヴィーナス＋オバロ(悪ほむ)が猛威を振るうことと思います。デウスやセレスと組み合わせても強いでしょう。ヴィーナスのリミプラ効果によって疑似的にコラボ武器のような使いかたができますね。
　クイックやhp上昇もあるのでソロの際にも便利です。

　アストレアの素材集めでも大いに役立つでしょう。
　短時間で火力を出していけるヴィーナスはアストレアと相性が良いです。半減してしまうとはいえ、追撃がつくのも助かりますね。猫を持っているひとであれば殊更強く感じることでしょう。

　高難易度クエストでは残念ながら出番はないか、あっても数回だろうと思います。どうしてもトリトンの方が融通が利いて使いやすそうな気がしてしまう。
　過去のクエストで言うと、例えば2年前とかのお正月EXやアナグマEXで滅剣が、玉兎EXや天狗EXで古代機が有用かなと思います。アストレアなら火バトラ・1章の精晶EXなんかで滅剣が、9章亜種・アイドルEXなどで古代機が活躍しそうです。

構成例

　イベントソロ、時限、アストレア素材集め、アストレア高難易度で私が使うとしたらこんな感じで組むかもという一例を紹介しておきます。あくまで一例ですので、紹介していない組み合わせの中にも強い組み合わせは沢山あります。

　イベントのスタンプはヴィーナスがあればずいぶん快適になりそうです。イルカや全弾、バルドルなどもあるとより良いですね。コラボ武器があるとヴィーナスの出番は減りそう。

　時限ではコラボ武器は手放せません。しかし、ヴィーナスがあれば「コラボ武器が無くてもまあいいか」となることもあるような気がします。もちろんコラボ武器と組み合わせるとめちゃつよです。

　例で言えばベルはセレスに、シャルティアは鳴神に変えてもさほど問題はないでしょうし、白兎やトリトンもバアルなどに変えて大丈夫でしょう。

　アストレア素材集めはコラボ武器の独壇場ですね。
　バルドルベースもセレス・ルシベースもみんな強い。リミプラ内蔵ということで武器枠の圧縮と1手短縮を同時にしてくれるのがアストレアの仕様と噛み合いすぎています。

　ある程度のリミプラと多段追撃などが乗るヴィーナスも噛み合っています。多くの武器と組み合わせることができるのがコラボ武器と比べて優秀な点。また、光闇なので薔薇・南瓜とも組み合わせやすいです。
　猫はダイヤや獄に変えてもそこまで変わらないでしょう。

　高難易度で使うならルシェよりもアストレアの方が可能性があるかなと思い、いちおう考えてみました。
　ギミック次第なところはあるので何とも言えませんが、あり得そうではあると思います。

あとがき

　本記事投稿時点でヴィーナス登場から3週間が経とうとしているという事実に驚きを隠せません。
　なかなか話がまとまらなかったり、画像の素材が足りなかったりした結果がこの更新の遅さというわけです。あとアデルやチョコで忙しかったり。

　万が一楽しみに待ってくれている人がいたら申し訳ないです。
　遅くなったぶん、普段よりもややクオリティは高くなったのではないかと思います。何卒ご容赦いただければと。

　ヴィーナスってマナを抜きにすると多段と追撃がめちゃ増えるだけの武器なので、べらぼうに強いとかではないんですよね。周回効率を上げてくれるだとか、セレス＋ヴィーナスでオバロ悪ほむ＋本と似たようなことができるだとか、そんな感じの便利武器かなって思います。

　私は霊刀も滅剣も覇剣も古代機も欲しくなってしまって困っています。周回用に便利すぎるんですよね。
　強いて言うならコラボ武器が無い滅剣がいちばん優先度高いかなと思うけれど、最近は周回でもリーフの出番が減りがちなので悩ましいところ。

　なんだかんだでこのまま引かずにガチャが終わってしまう気がします。

　ところで、最近のEX事情を考えると2月のEXは瞬間火力を求めるものが来ていて、ヴィーナスはわりかし適している武器となっています。

　去年を思い返すと、セレス実装後は継続的に高い火力を出すことが求められ、積み込む時間を取りにくかったり何度も硬いバリアを割らないといけないような設計がなされていたような気がします。
　これはルシからセレスになって、常に最大バフで火力を出せるようになったという点を光らせようということだったのではないかと思います。

　ではセレスからデウスになって強化された点は何かというと、いちばんは覚醒のダメージでしょう。魔神器のダメージは覚醒と比べるとそこまで上がっていないのですよね。
　つまり、もしかすると今年は瞬間火力(1撃の重さ)を求められるクエストが増えるのかもしれません。運営の匙加減次第ですし、2月がたまたまそうだっただけの可能性も大いにありますけど。

　そう考えると今後ヴィーナスが活躍することもあるかもですね。周回では確実に活躍するので無駄にはならないですし、実は引いておくべき武器なのでしょうか。

　今回はここまで。
　読んでくださりありがとうございます。またお会いしましょう(*’▽’)